辨 |
サンショウ属 Zanthoxulum(花椒 huājiāo 屬)については、サンショウ属を見よ。 |
訓 |
漢名の椒は、刺激的な味のする実をつける植物の総称、たんに椒という場合は本種を指す。 |
説 |
漢土の、東北南部以南・五嶺北麓以北、江蘇・浙江以西・チベット東南部以東に分布。 |
誌 |
中国では、根を花椒根、葉を花椒葉、果皮を花椒、種子を椒目(ショウモク,jiaomu)と呼び、それぞれ薬用にする。 |
また、果実を調味料とし、芳香油を採る。
中国料理の代表的な香辛料として、花椒・八角(ダイウイキョウ・トウシキミ) Illicium verum・桂皮(トンキンニッケイ) Cinnamomum cassia・丁香(チョウジ) Syzygium aromaticum・茴香(ウイキョウ) Foeniculum vulgare を五香(ゴコウ,wuxiang)と称する。
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中薬で椒目というものは、本種又はイヌザンショウ Z. schinifolium(靑椒)の種子。その種子が黒くつやがあることから、目という。 |
賈思勰『斉民要術』(530-550)巻4に「種椒」が載る。 |